鎌倉土産物店
第4話『悩み』
第七〜九回 2017.10.19
 和海は、俺をギュッと抱きしめた。

「嘘、だろ?」
 侑が後退る。
「何が?」
「俺は…睦生に、本当のお前にどれだけ会ってなかった?」
「四年。」
「そうだよな、四年だよな?なのに…睦城の素顔を知らなかった。」
侑が何に対してショックを受けているのか解らないがやっと話し掛けてくれた。
「その…もう一度友達からやり直さないか?」
天にも昇る気持ちというのはこんな感じなんだろうか?侑に交際をO.K.されたとき以上の恍惚感がある。
下半身に熱が集まる。
あの日…意を決してセックスした日が脳内でリプレイされる。

「…侑…お願いだから、抱いて。」
ずっと、夢に見ていた。侑の腕の中はどんな感じだろうって。
「ごめん、胸が無くて」「ごめん、柔らかくなくて」「ごめん、変なモン着いてて」ずっと、謝っていた。
だって、侑が俺を抱かないのは俺が女じゃ無いからだと、勝手に思い込んでいたから。
つづく