レベル7
第三十話  君の元へ
 翌朝。
 僚摩の自宅アパート前には小さなトラックが停まっていた。
 大学で使う資料が主で、衣料品や生活雑貨はほんの少しだった。
 拓真の自宅アパート前には、軽のレンタカーが停まっていた。
 殆どの荷物は既にマンションへ移動しているので、少しの家財道具を持っての移動だ。

 二人が向かうのは、愛しい君の元。