| 南城は南中道に呼び出され慌てて仁志のマンションに走った。 南城は南中道に逆らえない。優しい端正な顔の下には悪魔が住んでいた。
 「五分…この距離なら三分で来られるだろ?」
 仁志のマンションに飛び込んだ途端そう言われた。
 「すみません」
 南中道は仁志の下半身から身体を放した。仁志はまだ達っていないので恨みがましい視線を南中道に向けた。
 「誰でも、いいのでしょう?南城、挿れてやれ。」
 「な…うっ」
 抗議する間もなく、南城は初めから分かっていたらしく南中道と入れ替わるように挿入した。
 「南中道…先輩っ、好きです」
 南城は言い訳の様に叫んだ。
 「お前の計画は初めから穴だらけなんだよ。だから尋之に気付かれちゃうんだ…。」
 尋之の名を口にしたときだけ、南中道の瞳が曇った。
 「あっあっあ…」
 仁志は自我を捨て南城に身を委ねた。
 「南城、イクなよ。」
 「は…い」
 淫靡な音が室内に響く。
 「ダメ…イ…クッ」
 仁志が先に果てた。
 「先輩っ」
 泣きそうな南城の目が訴える。
 南中道は四つん這いになって南城を受け入れた。
 「キツい…」
 「早くしろよ」
 南中道はアナルを解さなかった。痛みだけがあるはずなのだが苦しい表情もせず淡々と南城を受け入れた。
 
 
 「先生、選択肢は三つです。
 1、僕と付き合うということはこういうことです。ノーマルはありません。次から鞭とか蝋燭とかがあっても文句は言いません。
 2、尋胤さんと今まで通りに付き合っていきます
 3、東埜さんを追いかけてちゃんと心の整理をつけます。
 …どうしますか?それから南城、君にも選択肢を与えようね、
 1、今夜のように先生とのセックスをするときで僕に呼ばれたら直ぐに来る
 2、僕との関係は考えない。」
 南中道が不敵に、笑った。
 
 
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