げしっ
「痛い!」
遙はパンツを下ろされて直にお尻を痛打されていた。勿論、湊だ。
「何回言ったら覚えるのかな?朝は僕より先に起きて夕べ出した宿題をやるんだろう?それとも今すぐ犯して欲しいのか?」
でも!と、反論したい所をぐっとこらえた。
理由は一週間前に遡る。
「遙、成績が上がらないな。…お仕置き、気持ちよくなっているだろう?」
ふるふると首を振った。
「…少し、痛い思いをしてもらうかな…。来月の中間テストで僕の教えた教科が90点以下だったら、遙を…女にしてやる。」
おんな?遙には意味が分からなかった。
「バックバージン、だよ。」
「バック…イヤだ!兄ちゃん、なんか変だよ、兄弟で何考えてんだよ!」
「だから、90点取ればいいんだよ?」
「でも!」
「イヤなら今でも良いけど?」
湊は遙をベッドに押し倒した。
「やだっ、止めて。」
遙は必死で抵抗した。
「夜と朝、徹底的に教えるからな」
そう言って夜も朝も勉強とフェラチオ三昧でくたくただった。
段々、遙は自分が分からなくなってきた。
湊に弄ばれて、嬉しいのか、悔しいのか。
「航」
珍しく潤のいない下校時、意を決して遙はこともあろうか、航に相談をした。
「男同士でセックス、したいか?」
航は歩みを止めた。
「なんで、だ?」
声が震えている。
「好きでもないのに、出来るのかな?」
「好きじゃなきゃ、出来ないよ!」
突然、遙は視界を遮られた。
唇に柔らかな感触の若干湿ったものが押しつけられた。
「好きだ」
ドクン
心臓が大きく、鳴った。
耳の奥に「好き」の二文字がリフレインしている。
「誰が遙を陵辱しようとしているんだ?」
「兄ちゃん」
その言葉に、航は弾けた。
「痛いっ」
航は遙を強引に自宅へ引っ張って行った。
「なんだよっ、航も同じかよ!誰も僕のことなんか助けてくれないんだな…」
遙は完全にあきらめの境地へ入った。
貞操の嬉々へ続く
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