ピシッ
「痛いなー!」
家庭教師中、湊が遥の身体に触れると、蠅叩きで遥に叩かれる。
「僕は航のもんだから気安く触るな!」
湊、面白くありません。
「航ってさ、僕に似ているだろ?勉強も出来るし、雰囲気も似ている。本当に遥が好きなのは僕なんだよ?な?試してみないか?」
「試す?」
遥が気を緩めた途端、湊はベッドに押し倒した。
「んーっ!」
口の中にハンドタオルを突っ込まれ、後ろの孔に指を突っ込まれた。
遥はジャージを履いていたことを後悔した。
「んー!んっんっんー」
遥は暴れた。
「騒ぐなよ、遥が好きなのは僕だって気付くだけだ。すぐに気持ちよくなる。」
「んーんんんんんっ!」
…遥としてはそんなことない!と叫んだつもりだった。
「挿れるよ」
「んっんっんっ」
遥は腰を振って抵抗したが体力も体格も初めから負けているので空しい行動だった。
ジェルをたっぷり塗りつけた湊の欲望はすんなりと遥の中に飲み込まれた。
「あ、イイ…もっと早くこうしていれば良かった…」
湊は腰を遥に押しつける。
遥は抵抗せずに受け入れた。
「んっんっんっ」
目から涙がこぼれた。
実の兄に大きく脚を開かされ、尻の孔を犯されている姿をじっと見た。
違うと感じた。航に犯された時とは違う。
航のものは身体の中から喜びが感じられた。しかし湊のものは欲望しか感じられない。
湊が中で弾けた。
遥は終始うなだれたままだった。
「遥…イかなかったのか?」
湊は、敗北を感じた。
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