「本当にいいのか?」
響が念を押す。
「いーから!早く!」
響は恥ずかしそうにズボンを脱ぎ、下着を脱いだ。
「そこに座れ」
遥が指差した先はベッド。
「脚、開いて」
暫く躊躇っていたが意を決したらしくドスンと座ると大きく脚を開いた。
遥は響の股間を見つめる。
じっと見つめる。
黙って見つめる。
「遥?」
「ああ、ごめん。兄ちゃんより、航より…俺よりでかいなーって。」
「当たり前だろ!好きな人を目の前にして今から…おわっ!」
響が話し終える前に、遥は響の股間に顔を埋め、欲望を口に含んだ。
一気に奥まで、次はゆっくりと…時間を掛けて追い詰める。
「はる…か…出ちゃ…う」
両手で遥の髪を掴むと耐えながらやっと言葉にした。
遥は髪を掴む手を握りしめゆっくりとはがした。ぎゅっと握りしめ吐精を促した。
「うぅっ…」
熱を帯びた肉塊はその熱を放出すると急速に力を失っていった。
「気持ちいいか?」
こくこくと頭を縦に振る。
「じゃあ今度はオレのを舐めてよ。」
言うと遥はパンツを脱いでベッドの上に仰向けに寝た。
まだ力なく俯いている男性器に響は唇を寄せた。
「あっ」
遥の下半身に快感が押し寄せ、一気に全身を駆け巡った。
「ああっ…ん…ん…」
いつも通り喘ぎ声が出る。
「あん…あん…イクぅっっっ」
ドクン
遥は吐精した。
はあはあと肩で息をしながら遥は何かに気付いたのだった。
「錯覚」につづく
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