| 朝、目覚めると夢精していた。 
 
 「なー、格好悪いよなー」
 遥は潤に朝から下ネタ話だ。
 「欲求不満じゃない?遥ちゃんは最低でも三日に一回はしたいんじゃない?」
 「潤は?」
 「僕は…別に…どんなんでもいい…一年でも二年でも…」
 「げっ!確かに無理無理。」
 「何が無理?」
 背後から声がした。遥の表情が輝く。
 「おはよー」
 響だ。
 「遥ちゃん、欲求不満だって。セックスの相手してやってよ。」
 響が微笑む。
 「いつがいい?」
 「バカっ、本気にすんなって…」
 内心、今日…と言いたかったのは内緒。
 「でも夢精するくらいなんだから」
 響の表情が曇った。
 その後、航にも同様に話したら同じ表情をした。
 
 
 「兄ちゃん。夢精って欲求不満なのかな?」
 「じゃない?」
 「そっか…」
 みんなと同じ回答をもらって喜んでいたが…。
 
 
 「んっ」
 遥が身じろぐ。
 布団の下に手を突っ込み、遥の肉棒をしごいていたのは湊。
 片手で自分の肉棒もしごく。
 遥は、夢精ではなく、手淫だったのだ。
 それに、響と航は気付いた…のかどうか…。
 
 
 「遥、誰の夢みたんだろう…」
 二人の思いは相手への嫉妬心だった。
 
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