| 遥にはどうでもいいことだった。クリスマス・イブなんて。 
 
 「やったー!」
 12月24日。
 響と航の二人から同時に食事に誘われた。
 そのあと、一泊できるようにしておけと言われて、なにか楽しいイベントがあるんだと思っていたのだ。
 
 
 食事はリーズナブルなレストラン。高校生だから当たり前だ。
 しかし食べることが好きな遥は大満足だ。
 腹が満ちると、眠くなる。
 二人は、遥をウイークリーマンションの一室に連れ込んだ。
 
 
 「遥、知ってる?イブの夜に結ばれたカップルは永遠を約束されるんだって」
 そんなの、作り話だ。
 しかし、夢うつつな遥は適当に返事をしていた。
 「へー」
 「三人で、永遠に結ばれようね」
 言うと、響と航は、絶妙なコンビネーションで遥を裸に剥いた。
 「なあに?」
 遥はまだ把握していない。
 二人がいかに真剣か。遥がいかに幸せか…を。
 「ああん…んっぅ」
 遥の肌を四本の手がまさぐり、遥が喘ぐ。
 指は優しく強く上下して欲望を募らされた。
 身体を優しくゆっくりと解きほぐされ熱い高まりに何度も貫かれ、擦られ、濡らされた。
 
 
 朝日が室内を明るく照らすまで、散々二人に鳴かされた遥だった。
 
 
 「あっ…も、ダメ。死んじゃうぅっ…響っ、中…ダメっ!航、いじんないでぇっ」
 浴室で身体を洗っただけでもビンビンに感じるほど、遥は敏感な身体になっていた。
 響は思った。航がしたがるのは、解ると。
 航は思った。響が我慢できるのがスゴいと。
 遥は思った。…三人だと凄く気持ちいい…と。
 
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