| 頭がガンガンする、なんでだろう… そうだ、夕べ飲み過ぎて…違うな、夕べはそんなに飲んでない。
 響に、楽になると言われて薬を飲んだ。
 あいつ薬剤師のくせして怪しい薬を持ってるんだな…
 
 
 それから…
 
 
 そうだ
 
 
 「やめ…」
 「安心しろ、遥は二時間は戻らない。そう言い聞かせてある。身を任せたらいい…」
 響はこんなに男っぽい奴だったろうか?
 流される…
 「僕で、勃つのか?」
 「十分だ」
 「やっ…んっ…くるし…い」
 
 
 冗談にも程がある。
 僕が?
 
 
 「航は、女だよ」
 
 
 響の、ばーか
 
 
 誰が信じる?
 僕が、男を欲しがる人種だなんて…
 
 
 だけど…
 
 
 わからないが、胸が痛い
 
 
 だったらどうして、いままでこんなにも遥に執着したんだ?
 
 
 「答えは簡単だ。航は僕に惚れてたんだ、最初から。」
 
 
 響の、ばーか。
 そんなわけないだろ?
 お前なんか大嫌いだ。
 だから意地悪して排除してやった。
 遥を最初に女にしたのだって僕だ。
 響なんて…大嫌いだ。
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